活性酵素が体を老け込ませる

活性酵素が体を老け込ませる

体内に取り込んだ酸素が、からだのあちこちをサビつかせる

 

私たちは呼吸をしなければ生きていけません。呼吸することで、酸素を体内に取り入れているのですが、その酸素がからだに悪さをするのをご存じでしょうか。酸素には、ものを酸化させる力があります。りんごを切って放置しておくと、切り口が褐色に変わっていきます。また、鉄を放置するとサビついてしまいます。はじめはきれいな黄色を帯びている油も、しだいに黒っぽく変色してきます。これらはすべて空気中の酸素による影響です。酸素によって変化することを「酸化」といいます。

 

私たちのからだの中でも、酸素を取り込むことで、さまざまものが酸化されていきます。生きているだけで、からだのあちこちがりんごの変色や鉄の赤サビ、油の変敗のように酸化します。いってみれば「サビ」ついていくのです。実際に、脳やさまざまな組織は歳を重ねるごとに色がついていきます。体内のあちこちが酸化されて変性するため、少しずつ機能が弱まって老化していくのです。

 

 

つまり、全身のいたるところで活性酸素が発生するのです。
体内で生じた活性酸素の大半は、水に変化して尿や汗から排泄されますが、2〜5%ぐらいは、水にならずに活性酸素のまま体内に残ってしまいます。体内に残った活性酸素は、じわじわと私たちのからだをむしばんでいきます。
活性酸素は、体内のたんぱく質や脂肪、核酸(遺伝子)などを攻撃し、がん、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。餃離階ゃアトピー性皮膚炎、しみやしわも活性酸素が関係しています。ダイオキシンやディーゼル車の排気ガス、紫外線、放射線、農薬など、私たちのまわりは、活性酸素の発生源だらけといえるのです。
活性酸素には、殺菌・消毒作用があるので、私たちが生きていくうえで必要なものです。細菌が体内に入ってくると、それを殺すために血液中の自血球は活性酸素を使います。しかし、活正常な細胞まで傷つけて酸化させるのです。関節炎、肺炎、肝炎など「炎」がつく病気を起こしているときは、自血球が活性酸素を出して、からだのあちこちで炎症という反応を起こしているのです。

 

一方、私たちのからだには、強力な抗酸化物質が備わっています。活性酸素を消去するので、掃除屋を意味する「スカベンジャー」とも呼ばれます。体内で作られるSOD (スーパーオキシドジスムターゼ)という酵素などは、活性酸素を消去するスカベンジヤーです。