野菜ジュースでビタミンは足りる?

ビタミンを取るには野菜ジュースだけでは不十分

野菜のビタミン含有量は、残念ながら、年々減っています。昭和25年、100g中のほうれんそうに含まれるビタミンCの値は150 mgでしたが、現在の「五訂食品成分表」では35 Vgとヽわずか4分の1にも満たないのです。原因として考えられるのは、以前の東洋種と現在の品種が違っていること、また現在は促成栽培なので、土壌から各種微生物の力を借りてミネラルを取り入れる期間が短いこと、さらに流通形態が変わったことも原因の1つです。ものによっては海外など遠方から運ばれてくるものがあります。野菜に含まれるビタミンは、流通の段階や、店頭や家庭で保存されている間に、しだいに失われていくのです。食品成分表の数字は生産地における値なので、実際に私たちの食卓に並ぶときのビタミン含有量は、さらに低いでしょう。手軽に飲める野菜ジュースが補給できます」とュースのパッケージには、でれ1本で1日に必要なビタミンいうような表示もあり、ジュースだけ飲んでいれば、野菜は食べなくてもいいのではないかと勘違いしてしまいそうです。しかし、ビタミンを吸収するという視点からは、ジュースを飲むだけでは不十分です。

 

βlカロテンは生のジュースでとるよりも、油に溶ける状態にしたほうが、吸収率がぐっと高くなります。一方、ビタミンCは、水や熱、光に弱い性質があります。水に浸し、洗って機械にかける、という野菜ジュースを作る製法は、かなりのビタミンCを損失しているのではないかと考えられます。野菜ジュースのパッケージには栄養素の含有量が表示されていますが、実際の合有量を測定してみると、表示された数字を下回っているというデータがあります。家庭で野菜ジュースを作るときは、ビタミンを損失しないように、手早く作る工夫をしてみましょう。また、サラダは、レタスやきゅうりだけを食べた場合、摂取できるビタミンの種類が限られます。βlカロテンをとるためには、色の濃い緑黄色野菜を十分にとる必要があります。ビタミンやミネラルは、ビタミンCが鉄の吸収率を助けるというように、相互作用があるので、多くの種類の野菜を食べるように心がけましょう。

 

家庭用のジューサーで、にんじんやほうれんそうをしばると、βl力口一7/、カルシウム、食物繊維は、しばり汁のほうではなく、しばリカスのほうに多く含まれるとい・2アータも示されています。にんじんやほうれんそうなど、緑黄色野菜に多く含まれる。

 

カロテンは脂溶性で、油に溶けないと吸収されません。にんじんは生のままジュースで飲む場合、大量に飲めば、ある程度の♀ 力ロテンは吸収できます。しかし、ジュースにして飲むよりは、油で炒めたほうが吸収率はアップし、βl力ロテンの血中濃度は高まります。